レッスンの一場面
2019/06/28
Aちゃんの場合
私はAちゃんに、よく質問します。
「この曲は何拍子?」、「この音は何の音?」、「この記号はどういう意味?」などなど、弾くための楽譜の内容にはじまり、
「この曲はどんな感じがする?」、「ここのところはどんな風に弾きたい?」という曲のイメージや表現に関することです。
Aちゃんの反応で、「・・・・・」と黙ってしまう場合、何かの理由があるから黙っているので、対応の仕方を指導します。
「Aちゃん、わからないこともあるからその時は、わかりませんって言っていいよ。
習ったのはおぼえているけど忘れちゃったんだったら、忘れましたって言っていいよ。
もし習っていないと思ったら、まだ習っていませんって言っていいよ。」
返事に困らないように指導した上でさらに「・・・・・」の場合、
待ちます。
1分、2分、5分、Aちゃんが何か言うまで待ちます。
30分のレッスンの中で「し~ん」とした時間はもったいないように感じますが、ここで私がしびれを切らしてAちゃんの言葉を引き出さなかったら
今後のレッスンでAちゃんは、「黙っていたら最後は先生が言ってくれる」と思うようになり、自分の意見や質問に対する答えを言わなくなるでしょう。
私はピアノ教室でピアノのレッスンをする上で、「教える」ということは、「育てる」と同じと考えています。
「ピアノを弾けるように教える」のではなく、「ピアノを弾ける子に育てる」ということを常に思っています。
1回のレッスンで5分や10分の「し~んとした時間」があっても、Aちゃんが私の質問に対して一生懸命考え答えなければと思えば
次のレッスン以降の「し~んとした時間」が短くなり、さらにはなくなっていくこと
それはその後のレッスン時間の有効活用につながります。
先に先にと手を差し伸べるのではなく、
「できるようになってほしい!」「言えるようになってほしい!」「弾けるようになってほしい!」
と願って待つこと。
そんな時、Aちゃんは「困った!」と思うかもしれないけれど、「困った時にどう行動するか」がわかるようになってほしいです。
お父様やお母様も、「ころんだ時は自分で起きられる子」に育ってほしいと思って子育てされていますよね?
私もピアノのレッスンの中で、そのように思って生徒さんたちに接しています。
今の時代、Aちゃんは一人ではありません。
このタイプの子どもさんは多いです。
私は我が子の子育て時代を振り返りながらレッスンしています。
Aちゃんの10年後を思い描きながら。。。。
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